はじめに
近年、水資源環境の変化に伴い、水質が悪化し飲料水、産業用水に適する水を得るために、高度な水処理技術が必要になっている。それにはコストがかかる問題があるが、地球の水環境を今以上に悪化させないために必要な水処理を講じなければならない。
水は産業用として、原水(水道以外の工業用水、地下水など)⇒処理⇒用水⇒排水⇒原水という水の循環で使用し、水資源環境を悪くしないことが大事である。
特に現在、経済発展途上国においては、経済発展を急ぐあまり環境問題を後回しにする傾向があるが、各国に環境水処理の専門会社が必要であると考える。
本稿では各種産業用水として求められる水質、また各用水の処理技術について表示する。
また用水処理として使用されている水処理装置の例をイメージ的理解として写真・図を掲載する。最後に排水の成分と処理技術及びその水処理装置の例をイメージ的理解として写真を掲載する。
1. 産業用途と水処理装置
表-1の1の用途は、専門水処理会社(日本では、オルガノ株式会社や栗田工業株式会社)が実績のある分野ですが、新たな計画はあまりなく本事業の対象外です。
本事業の対象は、2及び3の産業用途であり、標準化小型装置及び中規模水処理装置です。
2.各種産業用水の水質と処理技術
各産業により、その用水は目的に応じて適切な水質でなければならない。次に各産業用水に求められる特に大事な水質項目を表‐2に示す。また工業用水や地下水等の原水からその適する用水の水質にするための水処理技術を表‐3に記す。その水処理は経済コストが重要であるので、低コストで必要十分な方法が要求されるが、実際のシステム例の写真を参考に掲載する。
産業用水処理装置の例 ろ過システム
ろ過システム
純水製造システム(イオン交換樹脂)
超純水製造システム(イオン交換樹脂・精密ろ過膜)
製薬用水処理システム(イオン交換樹脂、無菌処理)
3.排水の成分と処理技術
排水処理装置の例
廃棄物低減システム(微生物処理)
排水処理装置
排水処理装置(活性汚泥処理)
終わりに
最初に述べたように産業用水は、原水(水道以外の工業用水、地下水など)⇒処理⇒用水⇒排水⇒原水という水の循環で使用し、水資源環境を悪くしないことが大事である。
水処理を適切に行う上には、原水から処理水までの水質分析が重要である。
顧客の水質分析を最初に行い、水処理計画を提案し、小規模の試験装置で処理効果を確認することもある。
水質分析は、現在は自動分析装置もあり短時間で多数の水質測定ができるので、水質分析を有償で行う事業を併せて行うと良い。